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PROJECT STORY. 01
夏だ ! 花火だ !! イベント対策だ !?会場に移動基地局車を配備し、電波を強化
福島支店
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PROJECT STORY. 02
令和元年台風19号による災害対応通信が寸断された被災地で、速やかにサービス回復へ
福島支店

PROJECT STORY. 01
夏だ ! 花火だ !!
イベント対策だ !?
会場に移動基地局車を配備し、電波を強化
福島支店
成功のカギは、周到な事前準備!
現地設営前から入念にチェック&リサーチ
ドコモCS東北の“夏”は、イベント対策に奔走。大勢で賑わう花火大会でも快適に携帯電話をお使いいただけるよう、一部会場に移動基地局車を設置しています。たとえば令和元年の福島支店では、須賀川市といわき市の花火大会へ。イベント対策は当日のみならず、事前の準備がとても重要な作業となります。
まずは基地局車や搭載装置を手配し、支店の駐車場などで仮設営。取り付け作業に問題がないか、正常に作動するか、現地設営の前にチェックを行います。作業工程表やマニュアルも作成し、現地での作業がスムーズに進むように確認を重ねます。
また、花火大会会場での事前準備も大切。会場周辺の電波状況や例年の来場者数などをリサーチし、基地局車の設営エリアやアンテナの指向方向を検討します。

よりよい通信環境を整備するため、
目に見えない電波を緻密にコントロール
イベントの1週間前には、現地での基地局車設営が始まります。基地局車上では高所の作業となるため、スタッフはフルハーネスを着用。Wi-Fiアンテナや給電線の取り付けなど、慎重に作業を進めます。基地局車の中に搭載された装置の立ち上げなども含めると、設営のみで通常2日間ほど要します。
設営作業が済んだら、電波のチェックを。電波を最適な方向へ飛ばし、お客さまの使用感を高めていく作業を行います。Wi-Fiは通信速度を確保しやすいものの、電波が届く範囲は狭いのが難点。しかも、目に見えない電波の方向をコントロールするには、長年の経験と根気が必要です。お客さまの使用感を第一に考え、電波強度の測定を幾度も繰り返しながら、よりよいWi-Fiエリアを構築します。

花火の感動をSNSや電話で共有!
これからも笑顔が広がるサポートを
いよいよ、イベント当日。スタッフは複数の場所に分かれ、指定時間ごとに通信速度や使用感を調査します。花火が夜空を彩っている時と、そうでない時。また人の動きによっても、通信速度は大きく変わります。この変動から読み取れるのは、Wi-Fiが使われているということ。私たちが向き合っているのは、あくまでも“数字”ではなく、その先にいる“人”なのです。会場を見回すと、多くの方がスマホで撮影していたり、SNSを使っていたり…。このイベント対策がお客さまの感動の共有や安心感につながっているという、やりがいと責任を実感する光景がそこにあります。
花火大会が無事に終了しても、イベント対策は終わりません。結果をまとめ、また来年へ。お客さまの利便性や安心感のさらなる向上を願い、今後も対策は続きます。



PROJECT STORY. 02
令和元年台風19号による災害対応
通信が寸断された被災地で、
速やかにサービス回復へ
福島支店
被害が甚大な地域に、移動基地局車を設営。
衛星通信技術を駆使し、電波を確保
令和元年10月、台風19号によって甚大な被害に見舞われた東北。河川の氾濫や停電の影響から、ドコモのネットワークにも通信障害が発生しました。
台風被害の大きかった地域のひとつが、福島県伊達市梁川町。広範囲で土砂崩れや道路崩壊が起こり、地域の大部分が圏外に。携帯電話がつながらないだけでなく、インターネットも電子決済も使えない状況となりました。その救済のため、衛星通信が可能な移動基地局車を現地に設営。台風で断線した光ファイバの代わりに衛星回線を使用することで、一時的に基地局を復活させることができます。
災害時は想定外の事態やトラブルが多く、現地での作業がスムーズに進まないこともしばしば。少しでも早く基地局車の設営を完了できるよう、全力を注ぎました。

通信障害の原因を突き止め、迅速に復旧。
停電やバッテリー枯渇への備えも万全に
移動基地局車を設営したあとは、故障した基地局の調査へ。土砂崩れのすぐそばを通り抜け、突然現れた大穴を迂回し、泥で覆われた峠道を走り、まさに命がけで基地局にたどり着きました。基地局が通信不能となる原因として挙げられるのは、水没や停電、光ファイバの断線など。専用機器を駆使して原因を調査し、その結果をもとに基地局の復旧方法を検討します。
この台風19号では、多くの地域で停電が発生しました。ドコモの基地局にはバッテリーが備わっており、停電してもサービスの提供を継続できます。しかし停電が長引いてしまうと、バッテリーが枯渇する可能性も。それに備え、停電地域の基地局に発電機も接続しました。

最大限の準備が、大きなチカラに。
災害に強いドコモを目指し、日頃の訓練は続く
さらに復旧作業の一部で、高精細カメラを搭載したドローンを使用。ドローンを飛ばすには社内認定の取得が必要ですが、緊急時でも当たり前に新しい技術を使えるのがドコモの強みです。
このように大規模災害の復旧に携わる中で、私たちは多くのことを学ばせていただきました。通信が途絶えることの切実さ、現地の方々のお困りの声、作業が進まない悔しさ…。こうした経験を糧に、今後もドコモのネットワークをより強化できるよう邁進していきます。そして、日頃の訓練も欠かせません。これまで定期的に行ってきた衛星基地局車設営の訓練、発動発電機・電源車などの訓練が、いかに重要か。この先も備えを万全にし、災害に強いドコモであり続けたいです。

